(フュージョンのご支援内容)
株式会社GOOD NEWS様は、那須生まれの新銘菓「バターのいとこ」など、食をテーマに社会課題をデザインによって解決することを目的とした会社です。2022年には栃木県那須町に、森林の木材や土を生かして建築した、自然環境を親しめる施設「GOOD NEWS」をオープンしました。
バターのいとこ
GOOD NEWS DAIRY
今回は、GOOD NEWS代表の宮本様と、当社の代表である佐々木のトップ対談形式にて、GOOD NEWS様の企業理念やビジョン、事業の特徴や今後の展望についてお伺いしました。また、フュージョンをパートナー企業に選び続けている理由や、現在のご支援に対する満足度についてもあわせて伺いました。
(右)株式会社GOOD NEWS代表取締役 宮本 吾一様
―はじめに、GOOD NEWSが生まれたきっかけを教えてください。
宮本:僕らはファーマーズマーケットから始まった会社なので、生産者とそれに関わる人たちと接する機会が多かったんです。その人たちと友達のような関係を築きながら仕事をしていく中で、そのコミュニティの人たちを幸せにすることが自分の幸せにつながると気づきました。
そして、その幸せのために「食」に携わっていくことが、いつしか会社のセンターラインになっていきました。
佐々木:なぜ「食」を選んだんですか?
宮本:食べるのがとにかく好きなんです!
会食をするとより仲が深まるように、食べることを一緒に共有することのパワーを感じて、それが継続されればもっと大きなエネルギーを生み、何事もうまく回っていくようになると感じていました。なので、正確に言うと「食」というより「食卓」なんですよね。
佐々木:「同じ釜の飯を食う」とか言ったりしますもんね。
宮本:本当にその通りです。まちづくりや農業の方たちとの関係性も「食」を通して良い方向にアップデートできるのではと思っています。
―宮本様が大事にしている価値観はありますか。
宮本:自社サイトにも書いているのですが、僕が幸せになりたいんですよね。
例えば「誰かのために」という話を先にしてしまうと、自分の中のエネルギーが枯渇してしまうイメージがあって。
枯渇しないためにはまず自分が幸せになって、そこから溢れたものを人に渡していくことを大事にしています。そして、自分の周りにいる従業員にも、同じ状態を作っていくことができないかと思っています。
最近だと、売上のKPIの他に「顧客満足度」と「従業員満足度」を足して100にすることをKPIとしていて、「何をもって幸せと呼ぶか」という問いと向き合っています。
佐々木:我々も「従業員満足度調査」のようなものは実施していますが、これをすれば満足度があがるという答えがあるわけではないので、日々良いと思った活動をやり続けていくしかないのだと感じます。
宮本:70点くらいまでは「給料をあげる」や「休日を増やす」とかで到達できる気がしていますが、そこから71点にする難しさはありますよね。
佐々木:「食」を通して社会課題の解決に取り組む一方で、企業としての規模拡大を実現させていくことも必要だと思います。ただ、私の周りの企業をみていると、それらを同時に進めることはとても難しいことだと感じます。
そこにチャレンジしようと思う原動力は、どこにありますか?
宮本:よく「ロマンとそろばん」という言い方をするんですが、ロマンだけ追い求めてボランティアだけやっていても食べていけないので、前提として企業が動ける状態をつくる必要があることも理解しています。
それでも「まずは売上だけ上げていけば」という考え方にならないのは、もともとそこに興味がないんですよね。
佐々木:ただ儲かるビジネスをやりたいわけではないということですね。
宮本:そうなんですよね。だから自分の給料をいま以上にあげたいという気持ちもなくて。
それをモチベーションにしてしまうと続かないなという思いがありますね。
ただ周りにいる人たちに良い環境を作りたい思いがあるので。
宮本:社会課題を解決するためには、「事業家」でなければいけないと考えています。
「良い企業」が熱量高くまちにコミットし続けることで、良いコミュニティを作ることができると僕は思いますね。
佐々木:那須にいるからこそ、感じることは大きいですか?
宮本:それはありますね。那須というか「田舎」にいるからわかりますね。
東京の満員電車にいる人同士は会話なんてしないですけど、その人たちが登山で出会ったら挨拶すると思うんですよね。
だとするなら、「人って環境が作っているんだな」ということが分かったんですよね。
そこから、良いコミュニケーションを生む環境を作りたいなと思うようになりました。
今後、「金融資本」と「社会関係資本」が等価交換できる時代がくると思っていますし、僕たちが考える「共感消費」という言葉にも結びつくことだと考えています。
―貴社の特徴であるサステナブルポイントの概要と、始めたきっかけを教えてください。
宮本:事業活動を通じて「共感消費」を作りたいと考える中で始めた仕組みです。購入額の1%が自分に還元されなくても貯めたいというモチベーションは、まさに「共感消費」といえるのではないかと考えています。
宮本:サステナブルポイントはひとつの手段として用意しているのですが、今後は「だれかのために動く」ことが当たり前になると良いと考えています。
現在は、「なぜ寄付をしなければいけないのか」というように、「だれかのために動く」ことに腹落ちしていない人も多いですが、それを腹落ちするなにかに変えられるような、メッセージ性を備えた企業でいたいですね。
―フュージョンの支援に対する満足度はいかがでしょうか。
宮本:以前、フュージョンさんのアカウントの方が突然変更になったときに、佐々木社長が出てきてくれて、「ピンチはチャンス」であることをよく考えられている企業さんだと感じ、信頼をおけるようになりました。
「人情」を感じる方と仕事がしたいという思いが強いので、「体温」を感じられる伴走型で支援してもらえていることに大変満足しています。
佐々木:ありがとうございます!
宮本:もちろん、まだ自社としては目指す結果が出ている状態ではないので、満足度が点数の話になるのであれば、まだ満点ではないです。ただ、それは今後も伴走して頂きながら一緒に作っていくものだと思っています。
最近は、Chat GPTなどのAIツールを活用していかに効率するかという話題がホットですけど、かなりの仮説立てと質問力が求められると思うんですよね。
これは実はすごく人間的で、効率化とは相反する部分なのかと考えると、結局は対話力のような話に落ち着くのかなと感じます。
佐々木:我々も「問い」と「仮説」の力はとても大事にしています。
やはり「困ったことないですか?」「何が必要ですか?」と聞いてもすぐには出てこないし、
何が困っているのかもわからないのが会社運営だと思います。
「問い」の仕方によってでてくる答えが変わってくることを理解して、最初の水引をするかはこだわっている点です。交通整理をする役割とでも言いますか。
―今後のフュージョンの支援内容や進め方について、ご要望やご意見はありますか。
宮本:「課題設定」や「分析などのアウトプット」など、僕らがお願いしたいものへの精度は、だいぶ上がってきたのではないかと思います。
それはやはり、直に会ってお話ができたことが大きかったのではないかと思います。
佐々木:確かに、宮本様に直接会ってお話をした以降は、アカウント二人の課題意識も変わって、下準備の内容についても「マーケティングではこうあるべき」という話ではなくて、宮本さんとお話をした内容に沿って組み立てをすることで、より求められていることに対する支援の精度があがってきたと感じています。
宮本:すごく簡単に言うと、遠慮されていたなと思いますね。
あまり意見を言われたくない会社もあるという話を永田さんがされていましたけど、言われたくなければ頼んでないですからね。
佐々木:これからも本音でぶつかり合いながら伴走支援させて頂ければ嬉しいです。
(左から二番目)株式会社GOOD NEWS代表取締役 宮本 吾一様
(右から二番目)フュージョン株式会社 アカウントプランナー 永田 伸哉
(右)フュージョン株式会社 アカウントプランナー江種 一哉
(今回の対談のファシリテーターは永田が務めました)
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