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「距離」を乗り越えるテクノロジと、乗り越えられないコミュニケーション。

佐々木 卓也
2015-08-03

この数年の間にネットワークが劇的に高速化し、
テレビ会議やスカイプ、メールやチャットシステム等
「距離」を感じさせず、
いつでもどこでも仕事が出来る環境が整いつつあります。
また、スマホの普及で24時間肌身離さずネットニュースや
キュレーションメディア(もう死語?)、SNS等で
いつでも、どこにいても、最新の情報が取得出来る様になりました。

先日読んだ雑誌記事でハーバード大学経済学の教授さんが
「距離は死んだ」と唱えていましたが
テクノロジの進化がまさしく距離を感じさせない環境を実現しています。


しかしながら違う視点で考えると、「大都市の巨大化」はより進み、
新しい情報と刺激を求め、人々は大都市に益々集中しています。
またシリコンバレーの様にわざわざ世界中の企業がオフィスを開き
「ここに集まらないと得られない情報がある場所」も存在します。


先日参加したイベントでは、社員2万人の会社の社長が、
オフィスのパーテーションがある事でコミュケーションが阻害され、
アイディアも生まれなくなった時期があると言っていました。
今は全てのオフィスでパーテーションが排除され、
社長はフロアの真ん中に座り、毎日顔を合わせて「朝会」をやる、
それをポリシーにしているそうです。


テクノロジの進化で縮まった距離と、
距離が近くないと成し得ないコミュニケーションがきっとあるのだと思います。


全てをテクノロジに頼らず、
人間対人間のアナログなやりとりで生まれる新しいアイディアや、
情熱と勢いを有した「場所作り」が
同時に必要なのではないでしょうか。


Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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