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ARPUからARPAへKPI変更し、モノからヒト重視のダイレクトマーケティング的経営へ。

佐々木 卓也
2015-08-06

通信業界のニュースを読んでいると、
大手通信会社が最近重要な経営指標(KPI)を変更する発表をしています。

「端末一台」あたりの売上高を表す指標
「ARPU」(Average Revenue Per User)から、
「契約者数一人」あたりの売上高を表す指標
「ARPA」(Average Revenue Per Account)へ変更しました。


今までの端末一台ずつの述べ台数の積み上げの売上指標から、
携帯とタブレットといった端末を複数台持っている時代が当たり前になって、
あくまで「一人の顧客(契約者)」として捉えて、
マルチデバイス、ペイメント事業等の
マルチサービス利用も含め、
全部合算した契約者単位の顧客売上を指標とする事は
ごく自然な流れと感じました。

今後小売業でも、一つの核事業を軸に関連事業を展開している企業にとって
(例えば、店舗販売、保険、銀行、カード、その他サービス事業など複数展開している企業)
サービスが多様化する事業者にとっても重要指標になっていくと思います。


ホールディングス、グループ会社で事業を経営している企業にとっては
よく「グループマーケティング」「グループシナジー」等のキーワードで
表現されていますが、まだまだ数字で把握することは難しく、
今後はまさしく「ARPA」(Average Revenue Per Account)が
KPIになると思います。


顧客の財布と時間は一つとして捉え
その単位で数字を把握、指標とすることは
まさしくダイレクトマーケティング的発想です。


ソーシャルゲーム業界では元々重要なKPI指標でしたが、
この様に大手企業が決算発表にて社長自ら外部に発表する事で
他業界にもインパクト与えるのではないでしょうか。


Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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