世の中では特に最近、ビッグデータ分析ブームも相まって
意思決定の精度を上げるために「合理的」に物事考え行動する事が大事で、
大げさに言うと、(仕事も人生も)合理的に物事にアプローチすることが
正しい進め方に違いない、ライフハック!と断定的にと説く人も多くなった気がします。
もちろん確かに一理あるのですが・・・
40歳手前の経営者として、社会人として、消費者として、
すべてが合理なほど経営も仕事も生活も人生も、
そんなに簡単じゃないよ、と感じる場面も増えました。
世の中には不合理な事が沢山あります。
不合理な環境に身を置くことで、見える世界があります。
データを沢山扱い、たくさんの合理を企業に推奨しサポートする会社を経営する者として、
何を言っている!とお叱りを受けるかもしれませんが(汗)
人間は感情で生きていて、感情の中で判断する生き物とすれば、
合理的な取り組みも、感情が成功を左右するのではないかと、最近特に思います。
人は一人で生きられない、会社も一人では動かせない。
とすればどうやって人を動かし、会社の中で自分のやりたい事を成し遂げるのか。
率先して不合理の中に身を置き、「なぜ不合理な状態なのか」を理解しようとする
事ではないでしょうか。
不合理な状態を横で見ながら、合理さをいくら声高に叫んでも
中に居ない以上は、状況は変わらないのではないかと。
(ちなみに合理的なことが佐々木が嫌い、という話では無いのであしからず。
どちらも重要と言いたいのです。)
私の尊敬する現役の商社マンは「商売は複雑に」と良く言っていました(笑)
ちなみに上記とはちょっとずれるかもしれませんが、こんな本があります。
お買い物の分野で「不合理さ」を行動心理学で解き明かしています。
なんでコンビニのコーヒーより何倍も高いカフェでコーヒーを飲むのか?
松竹梅のメニューがあると、なぜ竹を選べるのか、
5%割引きが60%の人にあたる、よりも60%引きが20%の人に当たる、の方が魅力的に感じるのか。
薄謝だと断るが、ボランティアで業務を依頼したところ、多くがYESと回答したなど・・・
人間の欲求心理と行動を解き明かしている本で楽しく読めます。
ご参考まで!
Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。