最近小売業の方々とお話している中で、
クーポンだ、割引だ、プレゼントだ、と
プロモーションフェーズになると
オファーを片手にテクノロジを駆使して様々アプローチしていますが、
やはり「無理」がどこかで来ているのではないか、という話がありました。
マーケティングの授業で最初に習う
「マズローの5段階欲求」では
①生理的欲求(Physiological needs)
↓
②安全の欲求(Safety needs)
↓
③所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
↓
④承認(尊重)の欲求(Esteem)
↓
⑤自己実現の欲求(Self-actualization)
と人間の欲求を5段階に分けて定義しています。
その中で特にこれからのシニア市場を考えると、
超高齢世代においては当たり前ですが、
第一欲求でもある「生理的欲求」が改めて高まるのではないか、
という議論になりました。
ウィキペディアによると・・・
●生理的欲求(Physiological needs)とは、
生命維持のための食事・睡眠・排泄等の本能的・根源的な欲求
極端なまでに生活のあらゆるものを失った人間は、
生理的欲求が他のどの欲求よりも最も主要な動機付けとなる。
一般的な動物がこのレベルを超えることはほとんどない。
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総務省調べによると、人口推計で
65歳以上の高齢者人口が約3200万人、
内80歳以上の人口が約1000万人という状況の中で、
「暑い」「寒い」「眠い」「お腹が減る」「トイレ」など・・・
「便利だ」「得だ」「楽しい」「美しい」ももちろんありますが
人間の生活の根本に関わるような、
生理的欲求に基づいた、「無理しないマーケティング」は
改めて見直されるかもしれません。
「気温の変化」や「体温の変化」を気にしたり、
「生きる為に」食べたり
「トイレのタイミングと内容」を気にする
ある一定層が思っている以上に急速に増える中で、
そこに価値を提供し、
テクノロジを活用して解決策を提案出来る企業が
これから支持される時代になるかもしれません。
Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。