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「24時間営業」が今の時代にフィットしなくなっている!?

佐々木 卓也
2013-08-04

先日出張先で小売業の方とお話する機会があったのですが、

24時間営業」は今の時代にフィットしていないのではないか!?

という話題になりました。

コンビニエンスストアやスーパー、本屋等、

24時間営業で営業している小売業種はかなりありますが、

つい最近までは、「いつでも営業している(買える)」というニーズを満たす

とても便利なサービスだったと思います。

しかしながら、個人的にはこの数年で状況の大きな変化を感じています。

いくつか理由を挙げたいと思います。例えば・・・

PCやスマホが普及し、ECで買い物する事が当たり前の時代に急速になった事

⇒いつでもどこでもECに繋がる事は、人の購買行動に大きな影響を与えています。

 飲み会で良いと聞いた書籍をその場でスマホで注文すれば

 送料無料ですぐ手に入ってしまう時代になりました。

 EC自体が24時間営業しています。

②ネットスーパーや宅配サービスが充実し、家から出なくても買い物出来る事

⇒ネットスーパーの全国的な普及によって、

 特に都市圏では、注文からたった3時間で届けてくれる時代になりました。

 食事の出前・その他デリバリーのサービスもWEB上で情報が整理され、

 郵便番号単位でその街の情報が手に入ります。

③そもそも深夜に出歩く人口が減っているのでは?

⇒深夜に出歩くのが主に若者、というのは決めつけかもしれませんが、

 車に興味がない若者も増えました。

 若者も高齢者も出歩かない、ファミリー子育て世代が深夜にうろうろ、

 というのはあまり考えられませんので、全体として深夜マーケット自体が

 減少しているのではないかと思います。

こんな議論から、

24時間営業が不特定多数のニーズを満たす時代は終わり、

特定の狭いターゲットの為の営業になっており、

当初24時間営業を始めた目的からギャップが生まれているのでは、

という話になりました。

顧客にとっては「便利」だけ残り、小売業にとっては「売上」が残らない。

小売業の営業戦略上、24時間営業は売上アップの秘策ではありましたが、

今ではアルバイト・パート労働力確保、

深夜シフトの管理や店長の負担、電力削減、防犯等を 考えると

本当に顧客ニーズにフィットしているのか、採算が合っているのか、

店舗商圏や業種業態にもよると思いますが、

再検討するタイミングに来ているのではないかと思っています。

Think out!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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