先日「小売業は復活できるか」というタイトルの
Harvard business review(ハーバードビジネスレビュー)を読みました。
日本でも海外でも小売業の取り巻く環境は
共通した課題が多く、どの記事も非常に参考になりました。
その中でも・・・
データが導く顧客への最適提案
Know What Your Customers Want Before They Do
という記事が目に留まりました。
「次善の提案」NBO(Next Best Offer)と言う言葉があります。
現代の小売業を取り巻く環境の中でIT・テクノロジの進化は切り離せません。
データの収集、分析の進歩により、アナログ・デジタルの販売チャネル問わず、
より高度にカスタマイズされた提案が可能になりました。
最適なタイミング、手ごろな価格、適切なチャネルを通じて
顧客が望む商品やサービスを勧める事。
この事を「次善の提案」NBO(Next Best Offer)と言われ、
最近良く海外の小売業界で頻繁に使われるワードだそうです。
データベースマーケティング、ID付きPOSデータ等の購買データ分析といった
マーケティング手法、NBOの様な考え方は以前からありますが、
NBOはもう少し踏み込み、基づく要素がテクノロジの進化と共に増えています。
●顧客への提案をカスタマイズするための要素
・顧客の属性と行動データ(デモグラフィック・購買データ)
・購入環境データ(リアル店舗・オンライン店舗・曜日・時間)
・solomoデータ(ソーシャル・ロケーション・モバイル)
・商品やサービスの特徴データ(スタイル・ブランド等)
・自社小売業組織の目標(売上拡大・顧客ロイヤリティの構築)
●NBO策定のステップ
step①目標の設定
step②データ収集
step③分析と実行
step④学習と発展
どんな戦略策定でも、当たり前のステップです。
その中でもstep④の中で「すべての提案はテストである」という言葉がとても印象的
でした。
顧客に対してカスタマイズした提案に回答は無く、
全て学習と発展の中での
取り組みだという考えは、「顧客の声を聞き、学ぶ」という
日本の小売業、昔からの「商い」に通じる普遍的な考えです。
企業の発展の為には、全ての取組みにおいて学びの中から、
常に改善していくことが必要であると、また一つ私も気づきを得る事が出来ました。
データ分析・活用を提案する企業として、「頭でっかち」にならない様、
アクションの結果からクライアントと共に学び、その発展をサポートしたいと思います。
Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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