先日はマーケティング研究協会様主催のセミナーにて4時間講義、
長時間の話し方の難しさを知った佐々木です。
さて・・
私のブログを読んで下さっている方々は、
主にメーカーさんや小売業に関わる方が多いので
英国テスコの事は良くご存知かと思いますが、
米国ウォルマートに次ぐ、小売業としてグローバル名を馳せる8兆円企業です。
(日本のイオングループの倍の規模!)
日本では関東圏に少ししか店舗も無いので馴染みは無いかもしれませんが、
業界では先進的な取り組みについていつも話題に上る注目すべき小売業の一つです。
冒頭のセミナーでもお話ししたのですが、
そのテスコは日本語でIRサイトがあります。ご覧になった事ありますか?
外資の小売業がしっかり情報開示することは珍しいのですが、
資料のダウンロード、グラフ作成ツール等、
実にコンテンツが充実したサイトとなっています。
サイトのトップのキャッチコピーにて・・・
「手腕をグローバルで適用し、地元で成功する。」
この言葉すごく奥深いです。
ウォルマート同様、まさにハイパーローカルを標榜しています。
開示されている数値として興味深いもの例えば・・・
●オンライン・ビジネスの売上成長・・・15%
●テスコ・モバイル顧客数・・・250万人
●スマートフォンを活用した食料品アプリケーション経由の
テスココムのサイトへの顧客訪問率・・・12%
等、注力している取組について理解する事が出来ます。
またテスコの大きな特徴として、数年前にも話題になりましたが、
「テスコクラブカード」を活用した顧客戦略があります。
カード戦略について、アマゾンで解説本が買えます。
(『Scoring-Points スコアリングポインツ』 日本語訳版もあります)
我々の業界では必読本でもあります。
テスコは「カードをスタートした日」を社内の記念日としているそうです。
日本の企業で聞いたことはありません。どのくらい重要視しているか想像出来ます ね。
テスコは数億人の顧客のデータを分析することで
顧客データを活用した意思決定が出来るようにしています。
その役割を担うのはテスコの関連会社で「dunnhumby(ダンハンビー)」と言いま す。
日本でも、
「データに基づいて方向性を決め、周囲の協力を仰ぐのがマーケターの仕事」と
はっきり仰る方も増えてきました。
テスコのIRサイトを良く見ながら・・・
・テクノロジ理解とデジタル化
・顧客データ活用した意思決定
・調達含めたグローバル化
上記これからの日本の小売業にとっても重要なポイントになると強く感じました。
Think out!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。